2010年02月21日

Rachel Faroとの日々2009年10月

レイチェルさんと31年ぶりの再会は2009年8月、ニューヨークの彼女のお母さんのお宅であったけれど、再会というのは私の一方的な感覚であって、
私は1977年のグリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウスのマイクを隔てての観客としてであって、彼女にとってはこのお母さんのお宅で私とはじめて会ったのだった。
そして、そのときの約束どおりレイチェルさんは日本に来た。長いフライトの後はまずは一人になってゆっくりとした時間が必要だ。私のように国内を移動していても、空港から駅から直接会場に入ってすぐに人と話し、すぐ唄うというのは近郊ならよくあるけれども、遠いところではまずホテルなり、どこかのお宅なりで一息するととても助かる。
一晩ゆっくりと成田のホテルで休んでもらって、東京に移動してもらう事にしていた。私は車を運転しないので、今回のコンサートの企画運営のお手伝いをしてくださるディーシー・フォルテの社長、小日向さんにお願いした。小日向さんは私の「地球に似た惑星にいるあなたに」と「She said NO!」2枚のアルバムの制作にも携わって下さった。そして心強かったのは小日向さんが
大学で英文科にいたという事。しかし!小日向さん「僕、筆記はOKだけれど喋るのイヤ」という。なんと!あてにしていたのに、、、。わかっている人ほどそうなのかもしれない。ともあれ成田ヒルトンの豪華なテラスでレイチェルさんを待っていると、ゆったりと、そして静かな微笑みで階上から降りてきた。
アメリカンな大げさな身振りも喋り方でもない、お互いに日本式にお辞儀の挨拶をしてお茶を飲んで、それでもやっぱり疲れているのはわかる。そしてものすごく大きなトランクとギターとバッグ。全てを積み込みいざ出発。彼女にとって20数年ぶりの日本の景色を車中から感慨深げに眺めていた。
そして大問題発生!「トンネルは通らないでね!」なんで〜?とにかく彼女は
閉所恐怖があって、狭いエレベーター、そして特にトンネルは死んでもゴメンなのだそうで、しかし首都高速道に入ったら必ずあるトンネル。。。。
汗をかく小日向さん。。。しかたなく途中で高速を降りる。無事に四谷のホテルに到着。ホテルでもエレベーターのチェック。彼女一人が階段を使う。
そして部屋へ。。「狭い、、、、」の一言。私の必死の説得。。ここが一番会場に近くて、値段のわりに良い部屋であること、私達のこれからのツアーは決して豪華には出来ないことを喋った。この夜は彼女一人になるので、明日早い時間から私もこのホテルに泊まってずっと一緒だから。。と納得してもらい
私は帰宅。
夜遅くレイチェルさんからのメール。「ホテルは気に入ったし、夕食は隣にあるAMPMでウドンを買って部屋で食べてとても落ち着いている、ありがとう。」
さすが!
翌日、私はこれから始まるツアーの全ての荷物を持ってホテルへ。
ゴキゲンのレイチェルさんとのリハーサルは彼女の部屋で。しかしリハというほどのものではなくて、曲目を決めて簡単に一緒に唄っただけ。明日本番だよ〜〜、でもお腹空いたよね、、ということで荒木町の小さな居酒屋ではじめての二人だけの食事。。。沈黙の時間が多いけれど、しょうがない、とにかく自分のプライヴェートなことなど話していくうちに、彼女もいろいろ話してくれた。少しずつ距離が近くなって冗談も出る。ガールズトークも出る!
明日の時間の確認をして<昼間のコンサートは入りが早い)オヤスミナサイ。
エレベーターは慣れたみたいで、「ヨシコの部屋も見せてよ」と言って同じサイズの部屋で納得。
翌日朝食のバイキングに和食があって歓んでいた。
さぁ、コンサート!一緒に会場のR'sアートコートに行きましょうね!と部屋から電話すると、私はゆっくりしたいから後で行く????誰がお迎えに??? しかしこれもよくわかる。彼女はゲストなのだから、長い時間ホールで過ごして本番疲れることを知っている。小日向さんにお迎えをお願いして
昼前に私のリハーサル。音響は前回も同じホールでお願いした加納厚さん。
私もレイチェルさんも全て楽器はマイク録りだから加納さんはマイクを沢山持ってきてくれた。特にダルシマにつける小さなコンデンサーマイクはとても私は気に入っている。レイチェルさんはピアノも弾くから、ホールの横尾さんはじめ照明の加納組(PAと照明さん同姓、当日は親方の加納さんは来れずに若い人たちが3人も!)の皆さんなど総出でピアノの移動
客席つくりが始まった。録音もするのでこれは「地球に似た、、」のときにマスタリングをしてもらった加藤さん。そして小日向さんが映像を撮る方々三名を頼んでくださり、プロフェッショナルの仕事に私は身を預けてサウンドチェックをゆったりと出来た。一人で唄うからチェックは早く終わったけれど、レイチェルさんがまだ来ない。開場まで一時間。。。。私はお化粧も終わり、お弁当を食べ始める頃、到着。彼女のリハーサルはあっというまだった。しかし
一緒に唄う曲もあるので私はちょっとハラハラ、、、。しかしこのレイチェルさんの余裕とOFFとONの切り替えは学ぶところ。決して手を抜いているわけではないし、緊張感ははっきりと伝わってくる。楽屋に大野えりちゃんがスターバックスのコーヒーを差し入れてくれる。スターバックスはインターナショナル。それはレイチェルさんにとってもホッとするアイテム。よりこちゃんも私の衣装着替えや気分転換のために付き添ってくれてレイチェルさんとも気軽に話してくれている。助かる、そうでなくてもホールの受付では今頃お客さんがそろそろ入り始めて全スタッフが戦争状態のはず。
この僅かだけれど凝縮された本番前の時間は、何度味わっても特別だ。もうベルが鳴ったらあったのかも忘れてしまうこの時間。
最初のベルが鳴る。小日向さんから大入りのことづけとともに二回目のベル。
スタバのコーヒーを飲んでいるレイチェルさんに「See You♪」
真っ暗なステージに上がる。
posted by よしだよしこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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