伊予市の駅に道の駅がある。「町屋」となづけられている。
G−FACTRYというギターショップで唄わせて貰った時にお客さんで来てくださった女性がその町屋を運営している人達の一人だったのがきっかけだった。もう、これで3回目。はじめは炎天下の中、立ち止まる人もまばらで、でもそれはストリートの感覚で面白かった。何よりも重松さんと上のさんという女性の働きぶりが素晴らしく、地物の野菜、魚、食材、生き生きとした場所を切り盛りしている。
去年はタイコの元ちゃんと一緒で、そのときに「なだそうそう」をリクエストされて、歌いだしとサビしか知らないのに唄いきってしまい、元ちゃんが笑っていたけれど、あぁいういいかげんはやめようと誓った場所でもある。
今回はフリーマーケット開催中で、今までで一番お客さんがちゃんと聴いていてくださり、私もとにかく日本全国其処此処で唄わせて貰っているけれど
道の駅は此処だけという大切な場所であるので嬉しかった。
もちろん唄い終わってからはフリマで物色物色、値切る値切る。しかし持って歩けないから宅配代のほうが高い、、でも良いのだ、旅に出ると必ずこうして服を仕入れる。値段は秘密。
岡山の尾崎さんたちと入れ替わるように、宇和島から亀田さんという女性が車で町屋に来てくださっていた。
そう、この夜は宇和島で唄わせて貰う。はじめてなのだ宇和島。だからどういうライヴなのか亀田さんからいろいろ聴いていたけれど、やっぱり行ってみなければわからない。「カフェペペ」という結構広い喫茶店。月に二回いろいろな人達が集まってフリーライヴをやっている。そこに私も入れてもらうことになった。出演者は沢山でいつもは夕方から深夜までだそうなのだが、私は深夜は弱いので、なんとか9時半くらいからにしてもらった。
オリジナルを唄う人達、ギターのインストをする兄弟(ハンサム)、それから偶然、私の大好きな三崎の人達のお知り合いで一昨年忘年会で一緒になったミミさんという女性もいて、しかしその人と挨拶はしたものの、何処で会ったのかが思い出せなく、なんと自分のステージで唄っている時に間奏を弾いている瞬間に、ミミさんがその三崎の忘年会でキムチ鍋を作っていた姿を思い出してしまった。唄いながらキムチ鍋を頭に浮かべたのは初めてのことだ。
亀田さんが気を使ってくださり、出来ればまた機会を、、とマスターも言ってくださった。それぞれが気楽に、でも必ず新しいことに挑戦していくライヴだ。プロのよしださんが、、と何度も言われたけれど、私は反対にこうして場所を提供する人、PAをする人、新曲をひっさげて楽しむ人、その中の一人で唄わせてもらって気分が良かったから、フリーでも嬉しいし、それがまた新しい関係をつくっていければ良いので、「プロという言葉は今夜はやめましょう、自分で決めればいいので」というようなことを話した。
亀田さんには翌日、なんと車で松山まで送ってもらい、後日あのフリマの戦利品の宅配をお願いしたらば、一緒に彼女の手作りの姫座布団が入っていた。彼女の実家は布団やさんなのだ。お母さんも明るい方だった。
2009年06月26日
愛媛 伊予市から宇和島
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記