瀬戸口修さんに誘われて、5月9日、大森「風に吹かれて」でのジョイントライヴ。
この日は修さんは、ここでギター教室もやっていて、ちょうど終わり頃に私は到着。なかなか難しいことしてる、、ブルースだ。いいな、教えてもらいたかった。修さんはあまり目立たないようにいつもギターを弾いているけれど、実はかなりテクニシャンであることを以前から知っていて、でもそういうさりげなさは凄く好きだ。
しかし、もう飲んでるよ〜ゴキゲンだ。
私は永原元ちゃんをサポートにお願いしていて、元ちゃんと修さんのリハーサルでの会話は、、、内緒にしておこう。つまり出来上がっちゃっているところに、健全な若者が何もわからず入ってきちゃったシーンね。
本番は、私がさきに唄いたかったのに、修さんがどうしてもと言って唄い始めた。でも流石に本番しっとりと良かったな。
お客さんも満員近く、私は元ちゃんとのステージは久しぶりだったので新しい唄が中心になったけれど、最後に修さんと元ちゃんと「私はわたしよ」を唄うという修さんの提案でやりました、そして私は笑いました、転びました。
あの、自然なオカシサを私は尊敬している。わざと出来るものではない、誠実さがなせる業!
店主、金谷くんも元気だったし、大森「風に吹かれて」はやっぱり、私にとても故郷の匂いのする場所なのだ。
翌日は荻窪ポロン亭。中央線人身事故。東京で電車に乗ると必ず放送されるアナウンス。私は毎日でないけれど、毎日これを聴く人たちがいる東京。。。。
ポロン亭は、荻窪の駅から歩いて10分(これは私の場合ね)
ちいさな喫茶店。ここでずっとライヴを企画している加藤さんという素晴らしい方がいて、名だたるアーティストが20年以上昔からここで唄っている。
私も、もうこれで5回目、、。
猫が棲みついている店。でも去年いた子がいなくなっていた、、。猫達は唄っている間いろんなところで寝ていたりゴソゴソ動き回っていたな。ママは犬も飼っていて、なんとなく見ていると人間たちよりも犬や猫と話しているほうが多いような気がする。
この日はお客さんは少なかったけれども、そういうことを気にせずにいられるのは、ママと加藤さんのおかげ。
一度、超満員になったことがあったけれど、それは、私が朝日新聞にダルシマ奏者として載ってしまった翌日だったので、そういうものが好きな人が来ちゃったのだ。ありがたかったけれど、それ以来その人たちの殆どとお会いしたことがない。
今回は、なんと店から気軽に電話して「ポロン亭にいるよ」と言ったらば、ギター持って萩原ノブさんがやって来てくれたのだ。
ノブさんは私が知っている日本のギタリストのなかで大好きな人だ。なんといっても優しい。であるから音も優しい、しかし「ここぞ!」というときの決まった音には鳥肌がたつくらいのグルーブと音色。この日もリハなし、しかしノブさんと一緒に演ったステージで一番息があったかもしれない。
豊かな音が店一杯に響いた。
お客さんの気持ちも豊になっていたらいいなぁ、、。
東京の旅は、ホームに流れる居た堪れないアナウンスがあるけれども、私の故郷だ。この巨大都市をアリンコのようにずっと動き回るのだな。
昔、荻窪の駅前は下北沢同様に素晴らしく雑多な市場のような商店が駅を支えていた。今はもうない。駅前の屋台のヤキトリ屋がその名残だ。
一瞬、一杯、、、って、ノブさんも私も吸い込まれそうになったけれど、街も変われば、私たちの暮らしも体も変わる。良い子はまた電車に乗った。
2009年05月20日
風に吹かれて、ポロン亭
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記