どういうわけか、4月の半ば頃に金沢に行くようになってしまった。
「もっきりや」という店は私の20歳頃の魔法のような日々の中に登場する場所。金沢には本当によく行った。仕事でなくても遊びに行った。でも、その頃の「もっきりや」はJAZZのお店という敷居の高い雰囲気があったけれど、それでも何かと打ち上げの時に連れて行ってもらっていた。
時が流れて、またこうやって金沢に来れるようになって、昔の友達に沢山会えるようになって5年。
その間に、大切な友人が亡くなってしまったり、4年前の4月18日、はじめて「もっきりや」で唄う日の朝、渡さんの訃報が届いたり、大好きな街は私にこんなに年月をかけても木っても切れない処にさせようとしているみたいだ。
小杉由美子ちゃん(元マザーグース)には、行くたびにお世話になる。
今回は彼女の都合で、ジョイントは出来なかった。みんなこの歳になると、親のことや、子供のこと、自分だけの都合で動けなくなってしまう。由美ちゃんも忙しい中、駅まで迎えに来てくれて、もっきりやではお客さんになってくれて、、、。 いつか彼女とは短くてもいいからツアーをしてみたいね、、と話している。
土砂降りの雨だったけれど、唄い始めたら雨がやんだ。しかしお客さんは少なくって、でもそれがまたなんとも贅沢(唄うほうも、聴くほうも)な時間で。マスターの平賀さんも真正面の客席で一曲一曲うなずいたりしながら楽しんでもらえた。
私のことを小学5年生の頃知って、「泉谷しげる登場」という泉谷さんのデビューアルバムでギターを弾いていた私を覚えていたという人もいたりで、やっぱり金沢は私のふるさとのひとつ。
2009年04月29日
四月の締めくくりは金沢
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記