中津川という地名を耳にするとその後に「フォークジャンボリー」という言葉がついてくるくらい、その時代に生きてきた人たちの一人である私。当時高校1年生だった私。あれから40年が過ぎて、一度も足を向けたことのない場所
「中津川」に新宿からバスに乗り出掛けた。
ピースジャンボリーという名前のコンサート。テーマは「FOLK」は
「PEACE」へと変化するという実行委員会からのメッセージだった。
「Folk」とは民衆。民衆が汗水流して働いて世界の経済があるのに、「Peace」とは真反対の戦争のために大事な民衆そのものとその汗と血でつくりあげた暮らしも大地も悲鳴をあげている。
このコンサートの中心になっていたのは、地元に住み、そして72歳になられても精力的に全国を廻ってまた地元で地域活動をしている笠木透さんと雑花塾の皆さんだ。
前日に会場に入り、夕方からいるひちたちのリハーサル。笠木さんは私の新曲でローザ・パークスのことを唄ったうたを聴いていたようで、楽屋に帰ってから、「いいね、でも日本には彼女のことをよく知らない人もいるから、もう一箇所くらいフルネームでローザ・パークスといれたら?」と声をかけてくださる。こういうイベントのようなところでそんなふうにアドバイスをしてくれる先輩はなかなかいないと思う。
小さな世界だ、それもフォークシンガーたちの世界。人の噂や悪口は聞いても
これからの人たちを育てようという人たちが増えていかなければ本当の
「FOLK」でもなければ{PEACE」でもないわけで、それ以上の会話をしたわけではなかったが、笠木さんの優しいお節介に感謝したし尊敬もした。
当日には、地元のダンス、土着民、が夢土下座というバンドの方々(名前だけ知っていました)田中三と言う方の朗読。
そして久々に会うパギヤンこと趙博さん、三上寛さん、素晴らしいパフォーマンスで笑って元気にしてくれた松元ヒロさん、またなんと40年ぶりにステージを生でみる高石ともやさん(お元気だったな、走っていたよ)
そしてまた地元の子供達とお母さんの合唱。
5時間のコンサート、私は殆ど舞台のソデで聴かせてもらい、それぞれのメッセージに込められた「平和、シアワセ」へのオモイに胸打たれたり、力強いステージングにあらためて感動したりで朝から夜までたっぷりとたのしませてもらい、外に出ると、山の湿った空気が心地よく、声をかけてくださった責任者のたぐちおさむさんにも心から感謝した。
打ち上げの2次会は、出演者の数人と、岡山から車でやってきた尾崎ツトムさんご一行(お元気!)山口の伊保木の上田さん、それぞれが、一言一言何か話すのだけれども、どういうものか、私はこういうときに話したいことをポロっと忘れて、なんだかおかしなことを話すことが多い。でも話は短いに越したことがなく、やっぱり「ありがとうございました」なのだ。
21世紀になって、そう、1960年、70年代にはなかったはじめての現象がこれだ、ギターを持って唄い続けている50,60,70歳代の少年少女たちだ。
2009年04月28日
We are stardust We are golden ♪
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記