2009年04月24日

4月の旅はやはり京都からはじまった

4月3日、早起きをして京都へ。
やきにく「いちなん」のライヴは昼過ぎからなのだ。
店主、孫恵文(けいぶんさん)は頑張りやで明るい。私の京都での大切な友人。
お店は焼肉やさんなのに、そのビルの3階には素敵なサロンがあり、屋上にはパーティーが出来るスペースと花たち。素敵だ。

くすきしんいち(しんちゃん)が今年も2曲唄った。彼のテーマソングのような「イチジョージ・オン・マイマインド」はいつ聴いても好き。アンコールでもう一曲。

毎回聞いてくださるお客さんに加えて、いつもはじめての人たちを呼んでくれれて、そしてなんと私のアルバムを買ってくださった人には、恵文さんが、
¥3000のお食事券をプレゼント!というなんとも素晴らしいおもてなし。

だから、ライヴの後は階下のお店でみんな、食事をするこになる。

必ず来てくださる地元のぼんさんとしんちゃんとゆっくりと飲んで、食事して、それから私はこれから始まる長い関西ツアーの行く先々の人たちに葉書を書いて過ごした。

翌日唄わせてもらうアコシャンのママから「銭湯終わっちゃうよ」とのメールで慌ててアコシャンの裏にある私の京都のお風呂場に行く。
桜が七部咲きの公園を横切って、しかし寒い。
お花見の京都はいつも寒い。これから10日間の旅の間に、いったいどんなことが起きるのかしら。
今年もまた京都の桜。どうしてこんなに胸が熱くて少しセツナクなるんだろう、、、桜の不思議なちからのせい?私が生まれてから、桜は確実に55回は咲いている。もちろん他の花も、作物たちも、でも、桜はことのほか様々な想い出と一緒にいる。一緒に桜並木を歩いた昔の恋人の顔が思い出せない。。。と湯上りの夜桜に急にそんなことを思い出した。思い出せないことを思い出させるんだな、、桜の奴め!

翌日、アコシャンのママがおうどんを作ってくださる。そして御昼寝。

4月4日は東京の三鷹で高田渡さんの最後の生誕会があって、京都からも出掛けている人たちがいた。
私は、それでも京都で「その日」に唄うことを決めていた。別にそんなに深い意味があってのことではなく自然にそうなった。
「巻き毛のベイビー」という曲を渡さんがこのアコシャンで亡くなる直前に弾きかけたことが、私への最後のメッセージのような気がしている。
渡さんのギターの音色が好きだ。力強く、芯のある音。

アコシャンライヴは生声、生ギターだ。叡電の線路脇のこの小さなBar、唄っている間に何度も電車が行きかう。それほど生の響きのあるつくりではないのだけれど、私はアコシャンではずっと生で唄う。マイクがないと動ける。自由だ。
まだ、アルバムもつくっていなかった7年前にはじめてうたわせてもらってから、私の京都はこの左京区の小さな町が一番なじんでしまった京都だ。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記