2月12日はこの旅の2回目の休日、夜ライヴがないというだけで休日というより長いドライヴだ。
寒さが前夜よりもやわらいでいる。
北海道の形が好きだ、不思議な生き物の頭みたいに見える。地図の上では。
しかし、助手席でなんだかんだと元ちゃんに気ままに話しかけている私の頭には地図はない。ただお気楽に飴をなめたり、トイレ〜!と叫んでコンビニに止めてもらったり、、。
「さぁ、よしこさん、やってきましたよ!降りましょう」
「うん?どこ?もう着いたの?え〜!これは足寄、、だ」
足寄の道の駅は立派だ。なんと松山千春氏のミュージアムや、ムネオさんグッズの売店もある。入り口に等身大の千春氏がラワン蕗の畑の中で笑っているパネルの前で元ちゃんのリクエストにより蕗の精になってしまった私。。千春氏との見事な2ショットだ。もっと偉そうな顔しておくんだったな。
ラワン蕗といえば(巨大な蕗です、茎の太さはふといものでは親指と人差し指で丸をつくったくらい)3年前に友達のY子ちゃんとアシリ・レラさんの家に行ったことを思い出す。レラさんも凄まじくエネルギーのある人だったな〜
お土産にラワン蕗をダンボール一杯にもらって、レラさんの家から宅急便で自宅に送って、私もY子ちゃんも旅が終わってからお互いに台所で巨大蕗の料理に悪戦苦闘した。
そんなことを思い出しながら、やっぱり私の唄の旅の形は変わっていない。行くといったら行く!!!!!のだな。
通称「ムネオロード」といわれる高速道路を走った。幕別に着いたのは夕暮れ過ぎてご飯時。この夜はオーバードライヴの阿蘇さんや内輪の方々とのゴージャスなディナーなのだ。去年、元ちゃんの少し遅い誕生日〈いつも車だから一緒に飲めるのはこういう日だけだもの)と言って私がお酒の安いコンビニ、セオコマートで\500のシャンパンを買って、やはり同じ状況で乾杯したのだが、なんでも私はすっかり忘れているのだったが、そのお祝いのシャンパンを殆ど私が飲んでしまった、、と元ちゃんに言われ、、そうそう酒、食べものの恨みはやられた人しか覚えていないものなのだ。
今回は失礼しましたと言うことでおんなじセイコマートでリベンジのシャンパンを買って、会場である「翔」という居酒屋へ。
ここのラムの焼肉は絶品で、肉を好まない私でも食べられる。オーナーである
木綿さんのこだわり。今回は鹿肉もあり、唸ったな〜!
そうそう、大事なシャンパン、乾杯をして、その後、、、「よしこさん、何の見ます?」と聴かれ、「ア、私、このシャンパンがいいのよね」あ〜、だから元ちゃんずっとレモンチュウハイ飲んでたのね。ごめんねまたやってしまった〜
しかも飲み残しがもったいないと私はボトルに栓までしてもらってホテルにお持ち帰りしてしまったのだな〜〜〜
楽しい美味しいご飯の後は、ホテルの大浴場で温泉につかる。嬉しい!
阿蘇さん今年も忙しい中、宴を作ってくださってごちそうさま、ありがとう!
来年はシャンパンは2本買おう。と反省を少しだけして眠る。
早朝、ホテルのマネージャーがドカドカと部屋に入ってくる。優しいオジサンなのだが、男性だ。私は2泊の連泊の2日目は部屋を替わらなくてはならなかったのだ。浴衣が寝起きにどう状態になっているかご想像におまかせするが、大急ぎでコートを羽織り、オジサンに抱きかかえられながら部屋替えをした。
温泉ホテルのドアには「オコサナイデクダサイ」の札はないのだ。でもオジサンとなんとなく仲良くなって後でいいこともあった。とにかく昼過ぎまで寝なくては!寝た。
その後遅い昼食は「インディアンカレー」というカレーやさんの「ハンバーグカレー」阿蘇さんと三人で。阿蘇さんの食べるスピードが半端でない。
「カレーは飲み込むものですから」。。。これには早食いの元ちゃんは負けた。負けず嫌いな彼はかなり悔しがっていた。
旅の最中ではじめての本格的な雪が降る13日の金曜日。ライヴは3回目のオーバードライヴ。元ちゃんはセッティングがあるからと言って、私は一度オーバードライヴからホテルに帰ることになったのだが、真っ白い真っ白い世界、どんどん降る雪。ホテルの看板が見えているのに私のナビは壊れた。
なんとか辿り着いて化粧をしてギターを持って、会場に行かねばならない、、
イヤダ!絶対ダメダ!ギターが雪に埋まる〜
ふとロビーのフロントに目をやると、あのマネージャーのオジサンが、、。
なんとホテルのクラウンで通常徒歩3分の目的地に優しく送ってくださった。
ありがたい、、。
オーバードライヴ、今回は、主人阿蘇さんのバンド「はじめにんげんぴーとるず」といつもきてくださるバンド「白い鳥」が最初に。みんな選曲がいい。北海道らしく中島みゆき作品などもあるけれど、やはり懐かしくなる名曲を披露していた。
私と元ちゃんのステージ、途中で私のギターのシールドの調子が良くなくて音が消え、白い鳥の方にステージ上で変えてもらう。そんな中で元ちゃんのソロコーナーもあり、満員に近いおきゃくさんのリクエストでかなり遅くまでのライヴになった。「今夜私は台所を棄てた」などもどんどん形が決まってきて嬉しかった。やはり本番の力は凄い。
しかしこのスペース、外は大雪にもかかわらずこれだけの音楽好きな人たちがやってくる。もちろん殆ど車。ということはお酒を飲まないで朝まで遊ぶ。でもみんな飲んでいるの?というくらい賑やかだ。
私は去年約束したミネストローネを頂いて美味しかった、覚えていてくれたんだ〜お抱え料理人さん。しかし食べもの安すぎ。
そして早めのホテル。だってドラムがセットされて、ギターが出てきて、もうわかるでしょ、その後のことは、、。
オーバードライヴに集ってくださる皆さんありがとう!
2009年02月28日
幕別へロングドライヴ〜そして
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記