2009年02月23日

雪、風、波、氷

去年は初日女満別空港に到着してレンタカーを借りて、元ちゃんがどうしても私に食べてもらいたいものがあると言って、そのままオホーツクに向って走った。何処なのかも知らされないまま着いたのは紋別の海岸。生まれてはじめて見た流氷だった。揺れていた。砂浜の白と空の灰色と海のトーンのちがう灰色、そして空の色はもっと暗い灰色だった。
今年は9日が移動日、やっぱり行くのだ。紋別へ。
しかし、到着したのは日が落ちてからで、去年連れて行ってもらったスポットも真っ暗だった。でも浜まで行くのだ。真っ暗の中で聴こえる音は風と波。流氷も流れてきているのだけれどはっきりとは見えない。波打ち際まで元ちゃんは物凄い速さで歩いていく。私はズッポリ雪にはまったり岩の上で180度転回するアクロバット的すっころびをしながらやっと波打ち際に到着。ここでも元ちゃんは思ったそうだ。「まさか、よしこさんは来ないで車にもどっているかと、、」そうはさせないんだね〜、与那国探検を忘れたか永原君。
しかし冷えてしまい10分くらいで今年も退散。去年食べた「ナメタガレイ」はお店もしまっている時間。美味しいものばかり頂いた日々に感謝を忘れぬようにこの夜はコンビニご飯。その後、紋別の飲み屋街(これはなんといったらよいのだろう、昭和30年代の映画のセットみたいに風情あり、なんともいえない寂寞としたネオンがいくつか、、。去年お世話になった見上さんご夫妻がやっているアリババというお店に行く。見上さんのお店で唄うと言っていたのだけれど、どうしても日程が合わなかった。見上さんからは「約束したのに」と何度も言われてしまった、、。来年は必ずだな。それでも数曲お客さんの前で唄わせてもらって、私は早々とホテルに戻る。久しぶりにシンデレラにならないうちにバスルームで洗濯、そしてテレビ。オーストラリアの熱波のニュースなどを詳しく知る。
翌日は早起き。紋別のお年寄りのデイケアホームで演奏なのだ。
見上さんの紹介。しかし前夜元ちゃん&見上さんは朝方まで飲んでいたようで、まぁ二人ともご苦労様です。
この日のために私は家から童謡や唱歌の歌詞を用意してきた。「焚き火」「春の小川」「ふるさと」おばあちゃんたちは歌詞など見なくても殆ど唄える。小さい頃におぼえたことは忘れない。特に音楽は脳みそのある部分をかなり刺激するのだな、泣き出すおばあちゃんもいるし「茶摘み」の手遊びもみんな出来る、でもおじいちゃんとセッセッセとやろうとしたらずっと手を離さないんだ!やるなジイチャン!人生の先輩達に元気をもらった1時間。先輩と言っても私もあと20年もすればお仲間だ。来年も待っててね。

紋別から美幌へ。「プチパーティー」でのライヴだ。
寒い日だったけれど、ママが広いお店を暖めて待っていてくれた。この日はアンティークというプチのマスターや地元の人たちのバンド「アンティーク」と元ちゃんの友人〈先輩)の狩野さんが唄う。広いお店なのにお客さんが沢山集まってくれた。一生懸命呼びかけてくださったのだ。3組のステージだったけれど私も沢山唄った。元ちゃんのソロも、そして新曲「SHE SAID NO!」も。新曲は緊張するけれど、毎日毎日変化進化していく。
マスターは昼間仕事をして、お店を守っているそうです。若いカップル、でも優しくて頑張っている。
賑やかな打ち上げだったけれど、宿を北見にとっていたのであまり長居は出来なかった。寒い夜、皆さん本当にありがとう。
北見まで40分。
なんと、翌日、アンティークでギターを弾いていた佐々木さんと奥さんが北見までやってきていて、私が「スープカレー」を食べたことがないと前夜に言っていたら、昼休みのお店に電話予約して連れて行ってくださった。ありがたい!はじめてのスープカレーは複雑なスパイスが絡まった味で辛さは1倍から30倍まである。私は1倍。夜唄うからな。佐々木さんのご主人は30倍に挑戦したことがあると言う。しかしスパイスは漢方薬みたいな薬効製があるから食後が爽やかだよ、と言われたとおり、非常に爽やかな御昼寝をしてしまった。佐々木さんご夫妻、北見までご馳走様でした。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記