2009年02月18日

2月5日飛行機だ〜!

私も元ちゃんも無事に羽田チェックイン。搭乗口を通過してやっとほっとする。これは毎回なのだ。前夜はツアーブルーと私は言わせてもらっているのだけれど、10日以上の長旅の前日は荷造りをしながら結構情緒不安定になる。嬉しいんだけれど、旅を重ねるごとに、体調管理の難しさや思わぬトラブルを経験していくと人間は守りの心が生まれる。これはあたりまえかもしれないし、考えようによっては、「慣れ」に陥らないための心の準備かもしれない。

釧路丹頂空港には、ここ数年お世話になっている池村さんが迎えに来てくださっていた。この日はライヴはないのだけれど、冬の北海道、余裕を持ってマエノリ。夜は池村家にて少人数の前夜祭。えっちゃんのタコはもちろん、毛蟹一人一杯づつ、タラバ何本食べたか???えっちゃんのだんなさんが採ってきてくれた魚。少し立って私に「ウララスゥエ」を教えてくれた良子さんもやってきて、遅れたのは「アイヌ語教室」の先生をしてきたからだそうで、あ〜それもいきたかった、、でもご馳走には勝てなかった、、そして池村さんの奥さんも参加してキムチ鍋!とにかく飲む飲むみんな飲む。私は池田町民還元ワインをいただきました。「譚高譚」という紫蘇の焼酎をご存知だろうか?今は全国区になったこの焼酎は白糠産。仕掛け人は池村さん。ともかく町を元気にしていくことに命を懸けている。池村さんの書く文字は本当に魂のこもった文字だ。私のライヴにも必ず唄から選んだ言葉を見事に書いて会場に飾ってくださる。宵の口からはじまったのに気がつけば午前二時の前夜祭。ただただ食べまくってしまった。初日からこんな美味しいものを頂いてしまうと問題だな。

翌日は昼過ぎまで就寝。ご飯食べてまた昼寝。これは沖縄スタイルに似ているな。
会場は「チセ」と呼ばれる集会場。「チセ」はアイヌ語で住居。大きな囲炉裏があり、西の方角には窓がある。
去年は囲炉裏の炭火で一酸化炭素中毒の一歩手前までいったから今年は気をつけた。元ちゃんも気をつけた。
リハーサルも終わり、奥では女の人たちが物凄い手際の良さで打ちあげの用意をしている。
本番まで1時間。用意された三平汁とホッキ貝の炊き込みご飯頂こうとしたその時、ステージに置かれた元ちゃんのジャンベの皮が見事に破けた!
私も夢であって欲しいとおもった瞬間だった。
いろんな友達に頼んで八方手を尽くしたけれど間に合わない。白糠にはもちろんジャンベはない、、。
池村さんが最後の手段で白糠中学金管部のコンガを運んでくれた。どんなに凄い音を出してくれる元ちゃんもコンガは辛かっただろうけれど、それでも1時間半以上ステージをやりきった。辛かったと思う、、でも聴いているお客さんは事情を知らない人が殆どで、終わってから「ひゃ〜、たいへんだったね〜」
こういうときは、なるべく永原元には近づかないことを旨としている。
美味しいお刺身やお汁頂きながら、今年も良子さんに唄を教えてもらった。今回はチョット難しいな。
凹みきってふっきれた元ちゃん、なんとか東京から代わりのジャンベの手配もできたようで、翌日は釧路のミュージッシャンの方々に借りる手はずも取れて。やっぱりおにぎり頬張ってぐいぐい飲んでいる元ちゃんに戻った(エライ)
なんともドラマティックな初日、白糠には伝説が降り積もる!

打ち上げの時に、女子と男子がキッチリと席が別れていたのがおもしろかったなぁ、、、。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記