ツアーが続くと疲れは溜まっていく。しかし移動や宿泊や様々な事情で連日10日なんていう無茶や25日間言えに帰らないツアーなんていうのも今年は経験した。もちろん毎回、毎日、場所は違うわけだから、本番前のスィッチが入れば嬉しくなって唄いだすのだが、やっぱり集中できなくて苦しくなることはごまかせない。
休養、休日、OFFもたいせつな仕事だと思う。そのスケジュールをつくるのも仕事だ。
今回の九州。本当は11月23日に宮崎が入っていたのだけれど、直前に中止になる。間に入って奔走してくださった延岡の首藤さんは恐縮していたけれど私にとってはありがたいOFFになった。
せっかく宮崎の休日だからと首藤さんが車で高千穂に連れて行ってくれるということになって、熊本から延岡行きのバスを途中下車して高千穂峡。首藤さんの息子たいちくん小学校三年生も一緒。宮崎県民でも高千穂という歴史、いや神話の景勝地に行ったことがない人もいるという、ましてや私などきっと一人では一生行かなかったかもしれないな。そう、あのアマノウズメがアマテラスオオミノカミを最古の神楽(舞)で洞窟から誘い出したといわれている場所。
しかし11月の紅葉の季節、ヒトヒト人、、、。
それでも小三の少年も元気、首藤さんも行ったことがないというその洞窟と賽の河原へ降りることを決行。渓流づたいに川原に下りて行く。マイナスイオンは気持ちよかったのだけれど。。。やっぱりニッポン有数のパワースポット。
現地に降りたときに首藤さんはかなりゾクっとしたパワーを感じたらしい。私はあまり近づかない様にして、そこにいる人たちの観察。みんなあんまり笑っている人はいなかったな、、「ひとつ積んでは親のため〜」という石ころが積まれた(私にはかなり悲しいお墓みたいに見えた)ちいさな石の塔が川原一面にある。元気なのはたいちくんだけだった。。
でも行って見なくてはわからないものが世界中にあって、連れて行ってもらった首藤さん親子に感謝。
人の波から開放された瞬間、たいちくんが「ピザまん食べたい」、、そ、それはね町まで行かないとないのね、、ということで、翌日の主催者市田さんの職場がある延岡までたどり着き、その夜はとりあえず前夜祭の食事をごちそうになって、しかし市田氏&首藤氏のなんともいえないユーモア溢れるやりとりはなかなかの年季がはいっている。幼馴染でお互いにいまだに音楽にヤラれている。オジサンなのに少年だ。
早めの帰宅、ホテルでギターを磨く。
そういえば、高千穂でバスを降りるとき、運転手さんが私の楽器と荷物を見て
「お客さん、今夜祭りで歌う人?」と聞いてきたな。
う〜ん、あのパワースポットで〜?
早めに就寝。