2008年11月16日

京都の「たぬき蕎麦」

ファルーカという店は、まさに河原町の京都らしい小路にひっそりとあった。
ちいな看板にはフラメンコと書いてある。でも入ってみると確かにフラメンコを踊る女性の描かれた絵と2本のフラメンコギターがあるけれども、想像していたフラメンコっぽい空気はない。流れているのはTheBANDだ。
なんでも豊田勇造さんが時々飲みに来るという。きっとあのギター弾くんだろうな、、。京都に来ることができたのは、今年の9月藤村直樹さんやスナフくんと一緒に唄った時に、佐々木さんという方が声をかけてくださったのがきっかけ。11月に関西に行きますよ、と言ってちょうど11月5日だけが空いていて、佐々木さんも仕事が休みなのでタイミングが合った。佐々木さんとは大阪などでもお会いしていたけれど声をかけてくださったのは初めてで、とても嬉しかった。リハーサルをしていると、なんと岩手のというか旅の途中のやなぎ君がやってきた。びっくり。なんでも関西を廻っていてちょうど休みなのだと。みんな近いところですれちがっているんだな。お腹空いていたので、蕎麦好きの私のことを知っている佐々木さんが「お蕎麦でも食べてきてください」と。お友達の方と、そしてもちろん蕎麦組のやなぎ君も誘って。京都は饂飩と決めていたのだけれど、昼に神戸できつねうどんだったからな。美味しそうなお蕎麦屋さんだった。やなぎ君は迷わずつめたい蕎麦。でも私は冷たいの食べたかったけれど寒くなるので我慢、たのんだのは「たぬき」そう、知っているのだ、京都の「たぬき蕎麦」は関東とは違う。関東では揚げ玉がドッサリはいったのを「たぬき」というけれど、ここ関西では、短冊に切ったお揚げが具、そしてつゆはあんかけなのだ。関東ではお揚げがはいっていたら「きつね」でしょ。化かし合いだな。温まりました。ご馳走になってしまいました。

さぁ、ファルーカは超満員!なんとスナフ君も来てくれている。
休み時間をとったほうがいいかなぁ、、と思ったけれど、平日だし、ずっと唄い続けた。それでも1時間半過ぎてしまった。皆さんよい酔いかげんで聞いてくださる。店の名「ファルーカ」というのはどんな意味ですか?とマスターにきいたらば、フラメンコのあるリズムのことだという。どんなリズムだろう?
やなぎ君に聴いてもらうのは恥ずかしかったけれど彼の名曲も唄わせてもらった。
終わると皆さんさ〜っと店を後にしていく。佐々木さんに誘われて、もう一軒行きましょう。。。やなぎ&スナフ君も一緒。路地を抜け、え〜ともうそこまでで私のナビは壊れている。これまた細長なつくりのお店、あれ!さっきまでファルーカにいた人たちがいっぱい!満員のこの店も京都らしい、ガウチョという名前。赤ワイン一杯頂く。最初はここでのライヴを佐々木さんは考えていたようだ、でもなにせ物が一杯!昭和の香り一杯!やなぎ君たちはなにやら飲み出し、話し出している、でも賑やかで隣の人の話なんて聞こえない。
たった一晩の京都だったけれど、秋の京都は胸がキュンとなる。。。いっぱい思い出があるから。。。特に秋と春。。。
佐々木さんは、このあとなんと神戸、大阪と唄を聴いてくださった。
ありがとうございます。秋の京都に連れてきてくださって。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記