2008年11月15日

岡山のモグラ

以前、私が旅を始めた頃いろんな全国のライヴハウスに電話していて、お店が広いからお客さんが心配だから、そして私にも悲しい思いをさせてしまうかもしれないから、、と出演を断られたお店のひとつ。うん、入ってみて納得。でも今回は若いミュージッシャンたちと中川五郎さんと一緒。菅田紗江さんは東京から来たそうだ。五郎さんがしきりに「カワイイ」と耳打ちしてくる。元気に唄っていた。飛登幸(ひとこ)さん、彼女もギターの弾き語り。紗江さんとは違う世界、それからガットギター2本でかなりの早弾き、そしてアドリヴの嵐のステージ金子兄弟。兄24歳、弟19歳。楽しんでいるのが良かったな。凄いなみんな、唄も上手いし、金子君達みたいなことは私には一生出来ないでしょう。松下徹さんは少し歳が離れているかな。なるべくホールの中で全員のステージを聴こう観ようと思ったのだけれど松下君の次が私の出番だったので全部は聴けなかった。
楽屋でふと思う。私が彼女彼等の歳の頃には50歳以上でおんなじステージで唄う人達はいなかった。みんなが若かった。外国のアーティストも殆どが10歳から15歳くらい年上の人たちに憧れていた。もちろん旧いルーツ音楽の人たちもいたけれど、とにかく日本にはいなかった。面白いなぁ、、これは日本ではじめての現象だ。あと20年唄えるとして、いや80歳超えても唄えるとしたら孫のような人達と一緒にいられるのだ。
奇しくも五郎さんがピートシーガーの新しいアルバム(凄いね)から一曲日本語にして唄い始めた。子供達のための唄だ。
そう、世界を、地球を、若い人たちに美しく平和に継いでいってもらうために
生きて行く〜という大きな役割が私たちにはあるんだ。

打ち上げは、光市のフォークジャンボリーからお世話になった尾崎さんはじめスタッフの方、赤べーさん、若者兄弟、主催者松下さん、そして素敵なイタリアンレストランに連れて行ってくださった方、お店が貸切になり、ワインの瓶がどんどん空いていく。私は深夜のお酒を極力控えているので(これは今回のツアーで心に決めたのだ)みんなの話がお酒の変わり。
ごちそうさま!!
流石にジャンボリーから3日間、遠足のような日々、たった3日間とは思えない。五郎さんの肝臓に敬服。その他大勢の皆さんも。

翌朝、ホテルで五郎さんと別れることに。私は神戸へ、五郎さんは自宅へ。
朝まで赤べーさんと起きていたという尾崎さんが、ご丁寧に車で駅まで送ってくださると言ってホテルまで。五郎さんは飛行機の時間まで古着屋まわり、そうそう岡山には良い古着屋さんあり、私のステージ衣装はかなりこの岡山で仕入れている。でも出来るだけ早く神戸に行って、一休みをすることに決めていたので五郎さんとはお別れ。尾崎さん最後までありがたかったです。
新幹線で30分なのに、高いなJR。
でもおかげで夕方までお昼ね出来た。旅の間の昼寝はとても大切。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記