2008年10月26日

アメリカ

今日は、いや昨日土曜日は家から一歩も出ずに映画鑑賞。

一本目、「Missing in America」
雨ばかり降る山深い場所にひっそりと隠遁している、ベトナム戦争帰還兵の物語だ。こういう形で心を閉ざして今も傷を癒されずに居る人たちがあるのだ。

2本目、ダイスキなスパイク・リーの「25時」。時代設定は同じなのに、なんてアメリカは広いのだろう。それなのに、2本とも、とてつもなく小さな個人個人の抱えている問題を抉り出そうとする。
出しても出してもどんどん溢れてくる悲しさ。
リー監督が、9・11後につくったからには、、という凄まじい想いで録ったグラウンドゼロのポッカリと巨大な空き地の風景。いまだに遺体のDNAを掘り出す作業員と主人公達の生の現実。

2本観たら、おなかがいっぱいになった。

主題のきっぱりとした芸術が一流だ。私たちはそこに、いつも自分をさがしているのだから。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記