2010年02月25日

それから

早起きの「ふう」には美味しいコーヒーの香り。
朝から店の前の道には沢山の出店。この日は犬山の手作り市の日で、地元や
いろいろなところから手作りの物を通りの両側に露天で並べて寒いけれど冬の日差しが時々射すお祭りが始まっていて、私も朝のコーヒーを頂いてから通りで物色。その後どうしても髪の毛をシャンプーしたくて、まりこさんに駅前の美容院を教えてもらって出かける。
旅のときに私が困ることのひとつに、この長く伸ばした髪のこと。狭いホテルのお風呂では温まりながらシャンプーが出来ない。バスタブに浸かりながらだとお風呂のお湯がシャンプー風呂になってしまって気持ち悪い。それとドライヤーが小さいと髪を焦がしてしまうことがあって、少々贅沢なのだけれど、時々知らない土地の美容院に行くことがある。犬山の駅前にある紹介された美容室はとってもしっかりした感じのオーナーの女性がテキパキと若いスタッフに指示をだしていてとても繁盛していた。私の担当になったのは20代前半の青年で、シャンプー台で話をしていたら、出身が沖縄で那覇の国際通りの近くでお父さんお母さんが小料理屋をやっているという、、、。ふ〜ん、国際通りは観光客値段の高い店が多いから私はあまりよく知らないけれど、「小桜」という小さなお店を友人から紹介されて何度か行ったのだけれど、ライヴが終わるのが遅い沖縄ではなかなか営業時間にいけないのよね。。。と話したら、
「えっ!僕、その小桜の息子です」というではないか!!!なんで、那覇から犬山に?聞けばこのサロンのオーナーが那覇の美容学校にスカウトに来たのだそうだ。面白い縁だなぁ、、。「今夜、ふうさんでライヴがあるけれど時間的に無理よね?」と聞いたら行けるかも知れないと言うので、無理しないでね、来月沖縄に行くからお店に必ず行くね〜ということで、シャンプーでスッキリして「ふう」に戻るとおでん目当てのお客さんでお店はてんてこ舞いで、私も隅っこでおでんを頂き、奥の部屋で御昼寝。ふすま一枚でお店なので、人の話し声を聴きながらウトウトするのも気持ちよい。。。ごめんなさい、みんな働いているのに。。。
「ふう」では今回はマイクを使わずに唄うことにした。充分聴こえるはずだし
私はこのお店の響きも好きだから。それにちょうどお祭りのイベントでPA機材が出払っていたから忙しくならずに済んだ。おでんは完売だったそうで、よかったよかった。

ライヴに来てくださったのは、なんと全員男性!凄いぞ!女性は私とまりこさんだけ!みなさんありがとうございました。
いつも来てくださる方もあったけれど、初めての方もあり、静かな曲が多かった。小川さんのリクエストは「つらいときはもうごめんだ」と「道ばたでおぼえた唄」小川さんはトラッドが大好き。
半分くらい唄ったころに息を切らして入ってきたのは、シャンプーしてくれた青年!急に平均年齢が下った!サロンのオーナーからのお土産まで持ってきてくれた。
二年ぶりの「ふう」(小川さんと二年に一度くらいにしようねと決めている)で、マイクなしで丁寧に唄わせてもらえて本当に楽しかった。
昼間の戦争状態でさぞかし疲れているだろうまりこさんが、打ち上げの用意をしてくださり、半分以上の人が残って美味しい肴と話題で静かに盛り上がった。シャンプー青年もオジサンオバサンの中に自然に入って楽しくいてくれて
良いなぁと思った。今時の、、、なんていうオジサンオバサンはこの夜この
「ふう」にはいない。みんな未だに青年ばかり。
宴も早々にした。そして大好きな大きな小川家の大きなお風呂を使わせてもらって、翌朝早くに、京都行きの高速バスの乗り場まで小川さんに送っていただき、愛知県二日間の旅は、質素で贅沢な時間だった。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記