2010年02月04日

2009年10月覚書その1

レイチェル・ファロの来日を目前にして、毎日が目の廻るような忙しさだった。それでも地元川崎のFMに行ったり、いろいろな人に会ったりと自分の家でゆっくりしていなかった。我が家は川崎の溝の口という駅が最寄り駅になっているのだけれど、そこからバスで混んでいたりすると30分くらいかかる。
それに終バスも10時過ぎで、都内で何かあると必ずタクシーを使ってしまうことになる。スッゴク悔しいけれど引っ越せないものなぁ、、その余裕がないんだなぁ、、。
話がずれてしまったけれど、そんな最中にタイコの永原元ちゃんからいただいたメロディーにコトバがやっとついた。これはデザイナー<私は絵描きさんと思っているのだけれど)のAKIくんの絵のイメージでCDと絵本が一緒になったような素晴らしい企画のアルバムを元ちゃんが初プロデュースではじめて、私も参加させてもらった。他にも素晴らしいアーティスト達ばかりが参加していて、でもどれもまだ聴いたこともなく、ただただ自分の課せられた歌詞をつくって歌うということをすることになった。
メロディーはいただいていたのだが、AKIのイメージする絵のそのまたデッサンのようなもので、タイトルのテーマが「雨」だった。
出来上がったメロディーに言葉をつけていくのは本当に難しい。自分の作品の殆どが、まず言葉ありき。。でやってきたから。
でも、イメージがあり、テーマがあり、そこに私自身の思いをかさねあわせていくという作業は新鮮だったし楽しかった。「さぁ、やろう」と便箋の前に座るまでに時間がかかったけれど、それはいつもの私のギリギリまでやれない性格がいけないので、座ってみたら、なんだか元ちゃんやAKIくんのように
すぅーっとコトバたちが雨のように降ってきてくれた。
それを今度は自分でメロディーにのせて唄ってみるのだけれど、KEYが凄く高い!フツウは唄う人のkEYに合わせるものだが、元ちゃんはすでにカラオケもつくってしまっていて、すでにそれをギターで弾く真中ヤスくんにも頼んでいて、そして練習を沢山するじかんもなかったのだけれど、録音の当日がきた。
埼玉の緑濃い住宅地の一室で、「さ、やりましょか」というこのラフな雰囲気に、忙しくてヘトヘトになっていた時期に、ふっと神様がくださったような、
楽しい「音つくり」の時間は、とってもリラックスさせてもらえて、自由に唄わせてもらえて、細胞が蘇ってくるようだった。
ありがたい貴重な時間だった。

後日、元ちゃんやAKIくんからもコトバを気に入ってもらえているのを知りまたまた嬉しくなったし、自分でもダイスキな唄になった。
はやくアルバムできないかな〜

秋の天気はずっと不安定だった。
10月9日、日本列島を大型台風が縦断した。レイチェルさんが成田に着く日だ。でも到着は夕方だし、台風は過ぎていってしまっているから、、、と思っていたけれど、アメリカン航空に問い合わせたら、数便の遅れがあるという。
欠航してはいないんだ、よかった!と思っていたし。その夜はレイチェルさんは一人で成田ヒルトンに泊まって体を休めることになっていたから、私は自宅で翌日からのツアーの用意や、新大久保の予約の確認や、まだまだ知っている人たちに「どうかお待ちしていますね」などということをしていたら、到着時刻を5時間以上過ぎて「Hi!This is RACHEL」というトーンの低い元気のない声の電話。しきりに台風台風と言っていて、なんでもケネディー空港で5時間も待たされたらしい。。。殆ど会話もなくとにかく「Goodnight,see you tomorrow...」で電話は切れた。
さぞかし疲れているのだろう。。。しかしともあれレイチェル無事来日。
さぁ、はじまるぞ!翌日は成田に迎えに行って、都内ホテルに移動。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記