2009年03月10日

緊張とダラダラ

群馬榛東の「まほろば」現代詩資料館。でも喫茶店。それはそうだ詩の本を置いているだけではお金は入ってこない。富沢さんも詩人だけれども、喫茶店をはじめるまではいろいろ仕事をしていたそうだし、奥さんは去年まで中学校の先生だった。前にも書いたし、私の去年つくったDVDでも話しているけれど、この場所に来ると「唄」が生まれる。不思議だけれど。数え切れないほどの有名無名問わずしまわれている詩人達のエネルギーに思いを馳せると、いてもたってもいられなくなるのだ。なにダラダラシテイルンダヨ?といろんな本棚から声が聞こえてくるのだ。
いつだって唄のテーマを考えている、でも旅の最中は歌うことと移動とそれだけで何日も過ぎて行く。帰れば帰ったで疲れてダラダラとして何日も過ぎて行く。でも唄はいつでも抱えている。緊張とダラダラの繰り返しで1年なんてあっというまに過ぎていくことがわかる。「まほろば」の古書独特の匂いのする奥の和室の炬燵に入って今年もちょっとだけ自分を遠くから近くから覗くような「コトバ」を走り書きした。唄になるのはいつかしら。


「虫の音」いい名前。赤城山のふもとに出来たばかりのお店。
チエちゃんにはじめて会ったのはもう6年前、佐野の「風の子保育園」で。そのときは「ユキとチエ」というユニットで、ユキちゃんはバイオリン、ギター
チエちゃんはアコーデイオンや三線なども弾いていた。私は大好きになって、そのあともいろんなところで一緒になった。彼女達はアルバイトをして溜まったお金で日本中を旅して街角やライヴハウスや、とにかく凄まじく元気で明るくて大好きだった。去年、ユキちゃんは以前からやっていた焼き物を沖縄の読谷村で本格的にやっている。去年の12月にも会えた。楽しい仲間と一緒だった。チエちゃんから「お店をはじめました」というメールが来たのは、もう半年以上前で、内心「旅が出来なくなって大変だなぁ、、」と思っていた。ライヴを主催する大変さも想像できた。でもチエちゃんの頑張りは知っていたから再会が楽しみだった。喫茶店兼ライヴハウスをするには少し淋しい場所だけれど、良いものを提供すれば人は集まるはずだ。こういう厳しい時代になって、良いものだけでは通用しない社会になってしまっているのは、私自身人事でなく感じる日々。でもまだまだ若い女の子が「エイヤ」とはじめたのだ。応援するのはオジサンオバサンの役目だ。ダメになったらまた何かやればいいのだ。
時間があるというのは素敵なこと。そういう人達と持ちつ持たれつの繋がりに感謝だ。

まほろばも虫の音も 食べものが美味しい! それは手作りの味200%!
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記