出かける前とまったく違う世界にいる。途中で疲れてくるとあと何日、、、?
などと数えてしまうくせに、今夜がツアー最後となると、唄うにつれて「まだまだうたいたいよ〜かえりたくないよ〜」と我儘な私が心で叫んでいる。充実したステージの連続だった今回の北海道ツアーの最終日は札幌「アフターダークカフェ」マスターもママも喜んで迎えてくれる。地元元ちゃんの友人も来てくれて、17曲唄いましたよ!外はまた雪が降り出して、そんな中日曜日の夜出かけてくださった皆さんに心から感謝。唄いながらこの12日間の出来事がフィルムのラッシュのように頭の中で廻っている。
旅は凄い。とてもキツイ。とんでもないトラブルだってある。
しかし、やはり待っていてくれる人と新しい出会いに支えられている。
それから何より、「考える時間」をもらえる。これは家では味わえない「考える時間」ただボーっとしている時間とは違うんだ。変わる景色、距離、人、食べもの、寝床、ライヴの一曲一曲、マイクの向こう側にいる人たちの息遣い。それらが私に「考える時間」を与えてくれる。
唄を唄うものには「旅」がなければいけない。
生きている間に、あと何回此処に立てるのだろうか?永遠の一瞬。
アフターダークカフェの前日にも来てくれたちずるさんが、私の首と肩を触ってヒーリングしてくれた。体は疲れていたけれど、心地よい夜だった。ワインを2杯マスターからご馳走になる、ママからもお土産。
ちずるさんがホテルでマッサージしてくれるというので雪降る道、荷物を抱えて歩く。一番都会な札幌で一番旅芸人らしい帰り方をした。
ちずるさんにオイルで肩と首をマッサージしてもらってそのまま最後の夜は終わった。
翌朝、元ちゃんはまだ寝ている時間、一人千歳空港へ。
元ちゃんが失くした彼の帰りのチケットの紛失届けをして〈忘れんぼ大将にかけては勝負はどっこいどっこいだ)まぁ、実家でつかの間の親孝行してくれれば嬉しい。お母さんは死ぬまでお母さんだ。
「ライヴは家に着くまでがライヴです」が口癖の私。
最後に羽田空港で大トラブル、きっとJALのブラックリストに載っているかな。私のギターが壊れていた。30センチのクラック!!!!!!
羽田から直接リペアをお願いしている楽器店に送った。
旅の疲れもとれないまま、JALとのなが〜いなが〜い電話での「話し合い」が4日間続いた。詳しくは書かないが、世の中、血の通わぬ話しか出来ない人たちが多すぎる。大きな組織のシステムの大変さは理解できるけれど、人の命を預かる組織だ。先週末、ワープロ書きの詫び状が組織から届いた。サインくらいしてよ。
2009年03月04日
最後になるといつもそうだ
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記