小山までは、渋谷から湘南ラインで1時間20分程度。しかし渋谷まで家からは1時間。荷物を持って東京の街を歩き電車の乗り降りの階段は久々の体にはなかなかキツイ。。。でも人並みをよけながら「あ〜はじまったな」と気合も入る。
どうやったってぶつかるんだよな〜、、もちろんそのたびに「ごめんなさい」
「すみません、降りま〜す」と言うのだが、相手からぶつかってくる事だってあるのだ、一言ぐらい何か言ってよ〜エクスキューズミー〜〜〜
オバサンだって頑張ってるんだからさ!
というわけで小山駅に到着。
今回のライヴを企画してくださったのは、星野直美さんという私より少し年下(しかしお子さんはうちより大きい)の女性。去年佐野の珈琲音という喫茶店ではじめて私を聞いてくださって、その後東京にも来てくださって、誘ってもらった。嬉しかった。こういう出会いが一番嬉しいのだ。自分というよりもこれは「唄」のおかげだ。ライヴにきて唄を聴いてくださる一人ひとりのお客さんには、その人だけの心の部屋がいくつもあって、そのどこかひとつの部屋の中にす〜っと潜り込んでいくコトバやメロディーがあるはずなのだ。
「良かった」とか「癒されました」とかそんな簡単なコトバでは顕せないその人だけの受け止め方があるのだ。きっと。
星野さんとの出会いもそういうことかもしれない。
会場は「たから園」というギャラリーで、若手作家の益子焼や絵画が飾られている。ここのご主人夫妻も優しい方々だ。けっこう作品は売れているのだそうで、何より入ったとたんに「ここは良い音がするぞ」と感じた。思ったとおりマイクをとおしても響きが素晴らしい。モニターなどは無用。若い青年二人がPAを手伝っていて、音樹くんと大介くんありがとう。
星野さんのご主人は外で寒いのに駐車場の整理をしてくださった。
お客さんは私くらいの年齢、若い人、年配のかた。地元の方々が20数名じっとじっと静かに2時間聴いてくださった。
ライヴにくることもないような方々もあったと思う、、、「イェィ!」なんてない。そのかわり一曲一曲唄い終わると、どこからともなく「ふ〜っ」という溜息があって、少しおくれて拍手をいただく。美しい空気だ。本当に私も体の力を抜いて唄えた。新春にこんな気持ちの良い夜をありがとう。
翌日、星野さんとお茶をして改札口まで送ってもらう。改札まできてもらうのはやっぱりぎこちなくて少しさみしくなる。旅の寂しい瞬間だ。
そして、はじまったな、今年も!
2009年01月20日
今年の初旅は栃木の小山
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記