人の繋がりというのは予期しない形となって発展することが、今回の佐野「珈琲音」に行かせてもらって改めて思う。
5年前、佐野の長谷川さん夫妻の「風の子保育園」に行かせてもらった。それは松島よしおさんという音楽活動を沢山の人間関係を生かして続けている方に
連れて行ってもらったのだが、その翌年保育園で私が唄わせてもらうことになり、その時にお客さんで来ていたのが「珈琲音」というコーヒーやさんのマスター奥澤さんだ。さりげなく煎りたてのコーヒー豆をいただいた。
3年前、フォークジャンボリーで石巻に行かせてもらたときに、嶋村さんという男性とその息子さんの一歩君と始めて会った。奥さんが亡くなられるまでは、いろいろなフォークシンガーを自宅に招いていたという話は聞いていた。いまでも大塚まさじさんや、いとうたかおさんが嶋村家に行って唄っている。
あるとき息子の一歩くんと東京で再会した。なんと佐野のコーヒーやさんで修行をしているという。それが珈琲音(かひあん)だった。
今年になって一歩君から電話があり佐野の店で唄わせてもらえることになった。彼は修行をしていつか実家に喫茶店、それも音楽の出来る店を持ちたいために頑張っている。入店2年で店長。27歳。夢は力だ。
珈琲音という店の名前、どうして音という字が入っているかというと、マスターの奥澤さんが音楽をこよなく愛している、そして若者をこよなく愛している。スタッフは何人いるのかしら?男女合わせて5人以上?店の2階は寮だ。今時珍しいと思う。賄いも順番にこの若いスタッフがまかされているそうだ。マスターが抱っこしている赤ちゃん、どうみてもお孫さんと思ったら、スタッフの息子さんだった。でも似ていたな。
ゆっくりと店でコーヒーをいただき、リハーサルして(音がいい)本番までみんな忙しくしていて私は久しぶりに出番の前の一人の時間を楽しんだ。
このところ本番前の時間が慌しかったからな。
お客さんは40人ちょっと?小さな町外れの店にこれだけの人。殆どが常連のお客さんだという。中には宇都宮あたりからコーヒー飲むために句碑ともいるという。嬉しかったのは親子連れのおきゃくさんもいたこと。若い人にも聴いてもらえる。休みなしで1時間45分くらい?
途中でこの日誕生日というお客さん、なんでも24年前に開店する前からの付き合いらしい初出さん。みんなでハッピーバースディを唄う。
舘林からは、今年の夏にもお世話になった津布工さんもスーツ姿で駆けつけてくれた。嬉しい。
お客さんが帰る頃、外は激しい雷雨でそれが申し訳なかった。
皆さん無事に帰れたかな。
打ち上げは、店の奥のまさに『茶の間』で。美味しい栗ご飯、胡麻豆腐、お刺身、、。本来の打ち上げは、蔭で働いていた人たちの為のものだ。次々に自分の仕事を終えた若いスタッフの面々が集まって、マスター&ママ中心に静かに談笑。でもこのままでは終わらない。だってギターとベースがあるのだもの!
みんなで唄う。一歩くんのハナレグミの唄よかった。それからマスターは斉藤哲夫さんの唄、「さのっこ」というユニットの女の子はオリジナルうたってくれた。みんなの唄が子守唄みたいで凄く眠くなってきた。
お土産がすごかった!
私が、コーヒーミルを持っていないことをチラっと言ってしまったら、なんと優れものの手動のセラミックのミルと、サーバーセット一式いただいてしまった。もちろん豆つき。申し訳ないけれど、ありがたくありがたくいただいた。
再来年、また唄わせてもらう約束をした。1年ってあっというまだから。
2年後には、ここにいる若者達はどんなふうになっているだろう?
私や奥澤さんの何倍ものスピードで成長するんだろうなぁ、、。
奥澤さんの、愛は厳しくそして自由だと思った。
それはかなりのエネルギーと忍耐が必要なはず。
今度一歩君のお父さんに会ったら、どんなふうに彼の生活を報告しようかな?
ありがとう、芳しい香織に包まれた一夜。今年100回目のステージ。感謝。
両国
増幸亭は、友人のよりこちゃんの小学校の同級生である清水家の1階にある小さなホール。普段はマスコさんという方が、事務所として、そして時々落語を中心にイベントをしている場所。小さな空間、しかしかなり高さのある高座がしつらえてある。落語だからな、この高さは普通。でも私が唄うには高すぎる。急遽高座にセッティングしてもらったマイクを客席に下ろしてもらう。
お客さんの大半はよりこちゃんが通っていた両国の小学校の幼馴染。そして私のライヴにいつも来てくださる方々。親子で来てくださった方もあったが、殆どが50歳以上。でもみんな元気で若い!世代の話はあまりしたくないし、しないようにしているけれどやっぱり歳が近いと会話がスムーズだ。まずカラダのはなし、みんなどこかしら病気を体験していたりする。そして親と子供の話。しょうがないそういう年代だ。
さてライヴ。なんとなくみんな緊張しているのか静か。。。でもその静けさをいただいて、す〜っと唄いだす。今年のアルバムの曲を中心に、そして最近つくった唄も。最後は虹の王国でコール&レスポンス、やっぱり応えてもらえた。嬉しい。
このライヴは打ち上げが豪華だ。みんなが手作りでお料理やお酒を持ち寄ったから。テーブルに乗り切らないほどの料理。学級委員だったという女子さんはサラダをなんと一人ずつパックして、それから炊飯器ごと炊き込みご飯をセットして炊きたての牡蠣ご飯まで登場。面白かったのは、私の音楽を支えてくれている近藤達郎くんの中学の同級生が二人もいた。縁とはいえ不思議。よりこちゃんはすし屋の娘だったから嫁入り道具にオモイオモイ銅の卵焼き鍋を持っていて、特別のイベントのときに凄まじく旨い「ギョク」を焼いてくれる。卵8個で特製だしがたっぷりはいっていて、江戸前のアマ〜イふわふわの。2枚焼いてクタクタだったろうな。
いつも私のライヴのあとに座をもりあげてくれるベニーちゃんは新作披露。カラオケつきだ。骨折して退院したてのSさん、まさえさん、ラルクさんもいっぱい食べていて嬉しかった。
ライヴ途中で帰ってしまったK氏にも味わって欲しかった時間だ。
みんなご近所だから普段着で、三々五々と帰って行くのだけれど、幼馴染は賑やかだ。
企画してみんなに声をかけてくれたよりこちゃん、清水家のみなさん、笑顔がたえない両国の昔子供だったみなさん、そしてアウェィなのにすっかりなじんでいた皆さんも、本当にありがとうございました。
この夜は私は、清水家の2階の生前おばあちゃんのお部屋だったところに一人ゆっくり休ませてもらい、翌日の佐野に向うのに、昨夜の仲間の一人ガッチャンがタクシーをつかまえてくれてホームまで荷物を持って送ってくれた。
下町は優しい。また行きたいな〜。。。。よりちゃん。。。
今年99回目のステージでありました。
お客さんの大半はよりこちゃんが通っていた両国の小学校の幼馴染。そして私のライヴにいつも来てくださる方々。親子で来てくださった方もあったが、殆どが50歳以上。でもみんな元気で若い!世代の話はあまりしたくないし、しないようにしているけれどやっぱり歳が近いと会話がスムーズだ。まずカラダのはなし、みんなどこかしら病気を体験していたりする。そして親と子供の話。しょうがないそういう年代だ。
さてライヴ。なんとなくみんな緊張しているのか静か。。。でもその静けさをいただいて、す〜っと唄いだす。今年のアルバムの曲を中心に、そして最近つくった唄も。最後は虹の王国でコール&レスポンス、やっぱり応えてもらえた。嬉しい。
このライヴは打ち上げが豪華だ。みんなが手作りでお料理やお酒を持ち寄ったから。テーブルに乗り切らないほどの料理。学級委員だったという女子さんはサラダをなんと一人ずつパックして、それから炊飯器ごと炊き込みご飯をセットして炊きたての牡蠣ご飯まで登場。面白かったのは、私の音楽を支えてくれている近藤達郎くんの中学の同級生が二人もいた。縁とはいえ不思議。よりこちゃんはすし屋の娘だったから嫁入り道具にオモイオモイ銅の卵焼き鍋を持っていて、特別のイベントのときに凄まじく旨い「ギョク」を焼いてくれる。卵8個で特製だしがたっぷりはいっていて、江戸前のアマ〜イふわふわの。2枚焼いてクタクタだったろうな。
いつも私のライヴのあとに座をもりあげてくれるベニーちゃんは新作披露。カラオケつきだ。骨折して退院したてのSさん、まさえさん、ラルクさんもいっぱい食べていて嬉しかった。
ライヴ途中で帰ってしまったK氏にも味わって欲しかった時間だ。
みんなご近所だから普段着で、三々五々と帰って行くのだけれど、幼馴染は賑やかだ。
企画してみんなに声をかけてくれたよりこちゃん、清水家のみなさん、笑顔がたえない両国の昔子供だったみなさん、そしてアウェィなのにすっかりなじんでいた皆さんも、本当にありがとうございました。
この夜は私は、清水家の2階の生前おばあちゃんのお部屋だったところに一人ゆっくり休ませてもらい、翌日の佐野に向うのに、昨夜の仲間の一人ガッチャンがタクシーをつかまえてくれてホームまで荷物を持って送ってくれた。
下町は優しい。また行きたいな〜。。。。よりちゃん。。。
今年99回目のステージでありました。
posted by よしだよしこ at 00:00| 日記